ケース面接対策

ケース面接とは、与えられた課題や問題に対して、制限時間内に仮説を構築しながら解決策を論理的に導き出し、提案を求める面接です。コンサルの現場を想定したシミュレーション形式で行われます。
他の業界からコンサル業界への転職を目指す方だけでなく、現在すでにコンサル業界で稼働されている方に対してもケース面接が行われることが増えています。

ケース面接の最大の目的は、クライアントのブレインとなり、ディスカッションをしながら解決策を提案するパートナーとして相応しいかどうかを確認することです。
クライアントの役員クラスのパートナーとして、経営課題の解決に必要な「ロジカルシンキング」「コミュニケーション力」といった、コンサルタントとしてのベースとなる能力を測るために、ケース面接は盛んに行われています。

ケース面接は、大きく分けると「フェルミ推定」「ビジネスケース」の2パターンに分かれ、フェルミ推定の応用版・実地版がビジネスケースとなります。

ケース面接はどのような目的で行われるのでしょうか。多くの場合では、志望者の論理的思考力と自分の考えを分かりやすく伝えるプレゼンテーション能力を測るために行われます。特に、戦略コンサルの世界ではクライアントに提案を行い、何らかの行動につなげて初めて成果が出る局面が数多く存在します。クライアントを動かすためには、論理的に筋の通った提案をわかりやすく行う必要があるため、それができる人材をケース面接で見極めようとしているのです。また、ケース面接を対策のない状態でかつ初見で突破するのは非常に難しいため、それに向けてしっかり準備してきたかを見ることで志望者の熱意を測ることもできます。

コンサル業界で行われるケース面接は主に「フェルミ推定」と「ビジネスケース」の2種類です。いずれも高い論理的思考力が問われる内容になっています。

フェルミ推定とはイタリアの物理学者エンリコ・フェルミが自身の生徒に出題していた問題が元になってできたものであり、「シカゴにピアノの調律師は何人いるか」といったおおよその数値を計算する問題を指します。フェルミ推定で答えを出すには、少ない情報から前提を立て論理的に思考する力が求められます。

ビジネスケースとは、売上の拡大、利益率の向上、市場シェアの拡大といったビジネスの課題に対して有効な打ち手を検討し施策としてまとめることを指します。ビジネスケースでは現状を把握し課題を見つけ出す力に加え、課題を有効な施策につなげていく思考力も求められます。

ケース面接対策

フェルミ推定とは、現実に存在するビジネス課題の解決策を考えるのではなく、実際にはリサーチすることが難しい定量的データ(数量・数値)について、最低限の情報や知識を動員して、およその数量・数値を概算・推計する手法です。

  • 例)日本で今日、お昼にラーメンを食べる人は何人いますか?
  • 例)日本に郵便ポストは何本設置されていますか?
  • 例)プロ野球球団招致による当該都市の年間経済効果はいくらでしょうか?

最低限の手掛かりしか得られない中でも、仮説を構築し、解決のためのフレームワークを考え、不確定要素が多い初見の難題でも意欲的に好奇心を持って取り組む能力や姿勢、ディスカッションをしながら解決策をその場でアップグレードしていき、短時間で定量的な解を計算する即応力や柔軟性など、コンサルタントに必要なスキルを多面的に見られると言えます。 なお、ケース面接の目的は、あくまでクライアントのパートナーとしてふさわしいかどうかを測るためのものです。したがって解が正確であればそれでよいというものではなく、そこに至るまでの思考や解決のプロセスを見られているという点にはご注意ください。先の例で言えば、実際にお昼にラーメンを食べる人数や、郵便ポストの数が、実際の数と合っているかどうかが重要というわけではないということです。(ちなみに日本国内にある郵便ポストは約18万本です)

フェルミ推定を解く際にはまず前提条件の確認から始めましょう。例えば「新幹線で購入されるコーヒーは何杯か」という問いが出された場合、新幹線のどこからどこまでの区間なのか、缶コーヒーなのかカップなのかなど問題文からは読み取れない部分の前提を自分で置くようにしましょう。

フェルミ推定で前提条件を置いた後に重要になってくるのが因数分解です。例えば、売上は売上=単価×数量というようにいくつかの要素に分解することができます。一見、つかみどころのない数字であってもこのように要素分解することで、自分が考えようとしている範囲に抜け漏れがないかを確認し、自身の考えを整理することにもつながります。また、思考が煮詰まっている場合でも、因数分解を行うことでそれまで見えていなかった視点で考えが進むことがあるでしょう。

フェルミ推定では因数分解した結果に基づいて、数式を立てながら思考を進めることが重要です。例えば、先ほどの「日本国内で電柱は何本あるか」という問いであれば、「電柱の数=日本の道路の全長÷電柱の平均間隔」という数式を仮説として立てることができれば大きく答えに近づきます。フェルミ推定の最終地点は何らかの数値を出すことなので、より早くかつ正確に答えに近づくためには「●●ならば〇〇」という言語ベースの思考よりも、数式をベースに思考を展開していく必要があるのです。

フェルミ推定の中で、仮説となる計算式を立てることができればあとは答えとなる数値を算出します。先ほどの電柱の問題であれば、「電柱の数=日本の道路の全長÷電柱の平均間隔」という数式を構成する要素が分かれば、答えとなる電柱の数を出すことができます。もし、「日本の道路の全長」がわからなければ、日本の国土面積や人口から道路延長を算出するための数式を作ってみるとよいでしょう。このように計算式の元に数値を算出していくことで、フェルミ推定の答えに近づくことができるのです。

実際に算出した数値を自分の中で検証します。面接でフェルミ推定の課題が出される場合は、答えを出すだけではなく、どうしてその答えになったのか、他のアプローチはないのかなど様々な形での質疑応答が行われます。面接官からどのような質問をされるのかを考えつつ、自分の出した答えに対する論理武装を行いましょう。

フェルミ推定では最終的に何らかの数値が答えになることが多いですが、導いた数値が実際の正解に近いかどうかよりも思考のプロセスを評価されています。つまり、完璧な数値を出そうとするあまり回答を導き出すまでの論理が疎かになってしまっては本末転倒です。答えを出すまでのプロセスをわかりやすくかつ根拠立てて伝えられるように準備しましょう。

MECEとは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略であり、「抜け漏れのない」、「網羅性のある」といった意味で解釈されます。MECEはコンサル業界でよく使われる言葉であり、MECEになるように整理してから物事を考え始めるのが基本です。フェルミ推定でも前提条件や根拠を抜け漏れなく整理することで、必要な観点の不足や重複を防ぐことができます。例えば、「マクドナルドの1日の売上」がフェルミ推定のテーマとなった場合に店内の売上だけを考えてしまい、テイクアウトの売上を忘れてしまうとMECEではない状態になります。このように常にMECEを意識することでフェルミ推定の精度を高めることができるのです。

フェルミ推定では思考のスタート地点となる数値をあらかじめ頭に入れておくことが重要となります。例えば、「日本国内でプロゲーマーは何人いるか」というお題が出された場合、日本の人口から絞り込むアプローチを取ることが多いです。しかし、日本の人口を知らなければスタート時点から躓いてしまうことになり、時間のロスにもつながります。あらゆる数値を丸暗記しておく必要はありませんが、日本や世界の人口、国土面積といった代表的な数値はすぐに引き出せるように覚えておくとよいでしょう。また、キロメートルなどの単位についても頭の中ですぐに変換できるようにしておくことが望ましいです。フェルミ推定で頭に入れておくとよい知識を以下にまとめましたので、ご参照いただければと思います。

基礎知識一覧

【日本に関する数値】

  • ・日本の人口: 12500万人
  • ・日本の面積→約38万平方キロメートル
  • ・日本の平均寿命→男性:81.47歳、女性:87.57歳(2021年の簡易生命表(令和3年))
  • ・日本国内の企業数→367万4千社(2021年実施の経済センサス活動調査(速報))
  • ・日本国内の世帯数→5,583万世帯(2020年実施の国勢調査)

【世界に関する数値】

  • ・地球の表面積→約51億平方キロメートル
  • ・世界の人口→78.37億人(2021年時点)
  • ・地球の直径→12,742km

【基本的な単位】

  • ・1kg=1,000g
  • ・1km=1,000m
  • ・1㎥=1,000ℓ

【経済指標】

  • ・日本のGDP→約552兆円(IMFによる2022年10月時点の推計)
  • ・直近のドル円相場→140円(2022年11月時点)
  • ・直近の日経平均株価→28,000円前後(2022年11月時点)

【出題例】

  • ・東京都内にコンビニはいくつあるか。
  • ・日本全国で電柱が何本あるか。
  • ・スターバックスの1店舗当たりの売上はいくらか。
  • ・新宿駅の1日当たりの利用者数は何人か。

【回答例】

<「東京都内にコンビニはいくつあるか」の回答例>
まずコンビニ店舗数は、「A:単位面積当たりの店舗数×B:東京都の面積」で計算できるものとします。
Aは「C:1つの駅周辺にあるコンビニの数×D:東京都内の駅間隔」とさらに細分化することができます。
Cについては、大小様々な駅があるものの都内の平均で10店舗と考えます。
また、Dについては電車の移動速度(40km/時)と一駅移動するのにかかる所要時間(3分)から考えて、40km/時×3/60時間=2kmとします。これより、4km四方で5店舗あるとわかり、「A: 単位面積当たりの店舗数」は10店舗÷4km四方=2.5店舗となります。
さらに、「B:東京都の面積」を2,000平方キロメートルとすると、2,000平方キロメートル×2.5店舗=5,000店舗となります。

ケース面接対策

ビジネスケースとは、ある具体的な経営課題に対して提案を行うものです。
出題は架空の企業を設定して行われますが、フェルミ推定に比べて課題の具体性が高く、実際のコンサルタントの業務により近いと言えるでしょう。

  • 例)現在業界3位の売上を誇る冷凍食品メーカーを業界1位に押し上げる方法は?
  • 例)現在、国内メーカーが日本市場を押さえている中で、外資系企業が進出する戦略は?
  • 例)インバウンドが消失した観光業において、業績を回復させるには?
  • 例)人口減少に悩む地方都市の駅前商業施設の売上を向上させるには?

ビジネスケースで重要なのは、その課題に対して正解を述べることそれ自体ではなく、課題や論点をMECEやロジックツリー、3C分析などといったコンサルのフレームワークに落とし込み、仮説の構築や解決するべき課題の絞り込みを論理的に行うことです。出題される業界について知っていることをアウトプットするのではなく、課題をその場で特定し、施策に落とし込んでいくための構造的な思考や、論点を交通整理しつつ議論を前進させる能力も問われます。 実際にはフェルミ推定的な思考を交えながら出題される例も多く、抽象度の高い思考と、解決モデルを具体的な事例に落とし込む能力の両方が問われます。

フェルミ推定と同じくケース面接では前提条件の確認が必要です。場合によっては、問題文と併せて資料が与えられ、それを読み解いたうえで課題に臨むケースもあります。いずれにしても、何を目的とした課題が設定されているのか、どの範囲を考えればよいかなどを課題内容から正しく把握し、思考のスタート時点から誤った方向に進まないように注意する必要があります。

ビジネスケースでは、現状とあるべき姿との比較(As is To beと呼ばれます)を行うことで、そのギャップを埋めるためには何をするかを考えることが基本的な手法です。そのためにはまず現状を正しく分析し、あるべき姿と比べて何が足りていないのかを明確にする必要があります。

現状分析を行った後は、あるべき姿に近づくための課題を特定します。課題と問題は混同されがちですが、問題は現状でマイナスの影響を生んでいるものを意味する一方で、実行することであるべき姿に近づくことができるものが課題であるという点で違いがあります。課題を特定することで現状を変えるための施策を立案するための糸口が見えてきます。

現状の課題を特定した後は、現状を変えるための施策を立案します。施策の立案に当たって重視されるのは、その施策が実現可能なのか(フィージビリティがあるのか)、その施策を実現することでどのような効果があるのかを具体的かつ定量的に説明できることです。ビジネスケースで求められる施策には単一の正解はありません。ケース面接においては施策が正しいかどうかよりもいかにその施策に行き着いたのかという思考のプロセスが問われることを覚えておきましょう。

実際に自分が考えた施策について、自分自身で評価を行いましょう。ケース面接では、その施策を実行することで具体的にどのような効果があるのかを定量的に説明することが求められます。そのため、施策の立案まで終わったら面接官からの質問を想定して、第三者視点で施策を評価することが重要です。一度気持ちを落ち着けて自分が出した答えを見ることで、新たに論理的な矛盾や抜け漏れに気づいて修正することができるかもしれません。

ここではビジネスケースを作成する際のコツについて解説します。ケース面接の場でビジネスケースの問題を出されて限られた時間内で答えを出すことは非常に難しいことです。そのため、コンサル業界の面接を予定していてかつケース面接があるとわかっている場合は事前の対策が必要になります。ビジネスケースについては、とにかく例題をこなして慣れることが最も重要です。場数を踏んでおくことにより、面接本番で慣れない分野の課題を出されても落ち着いて取り組むことができるでしょう。ビジネスケースの練習を積む際は以下のポイントを意識して取り組むと効果的です。また、ケース面接の対策本は数多く市販されていますので自分に合ったものを購入してみるとよいでしょう。

【ビジネスケースの練習をする際のコツ】

  • ・時間がかかってもよいので、自分自身の力で答えを出す経験を積む。
  • ・3C分析、バリューチェーンといった代表的なフレームワークについて理解し、実際に使ってみる。
  • ・ビジネスケースに取り組む時間がない場合は、簡単なフェルミ推定の問題に取り組む。
  • ・自分が出した答えについて他人に説明し、第三者の評価をもらう。
  • ・対策本などに書かれている別解を確認し、自分が出した答えとの違い、改善点を把握する。

【出題例】
日本では人口の減少や高齢化が進んでいますが、技能実習生に留まらず広い分野で移民を受け入れることについて、あなたは賛成か反対かを定量的な根拠を持って答えてください。

【回答例】
移民の受け入れは経済効果の面において日本にとってメリットの方が大きいと考えます。日本では2025年には533万人相当の労働力が不足するといわれています。仮に100万人の移民を受け入れ、全員が何らかの職業に就いた場合、日本人の平均年収430万円×100万人分のGDPを生み出すことになります。また、100万人分の消費も同様に生まれるため、実際には労働力として生み出すGDP以上の経済効果があるでしょう。一方で移民が社会に適応するための支援や教育、犯罪の防止にかかる社会的なコストが移民のマイナスの効果として考えられますが、これらに対処する公務員の人件費増加がプラスの経済効果を上回ることは考えにくいため、マイナスよりもプラスの効果の方が大きいと考えられます。

ケース面接対策

「ケース面接」と聞くと、それこそ無限の事例が存在するように感じてしまいますが、大きく分けると「マクロ系」「ミクロ系」「二者択一系」「公共系」「トップアジェンダ系」のように、いくつかのパターンに整理することが出来ます。

市場規模全体を推計し、その中における企業のシェア向上などを回答させる問題です。
市場規模全体の推計にはフェルミ推定を利用し、企業のシェア向上という具体的な施策の検討はビジネスケースに該当します。

ある店舗や部門の売上など、マクロ系よりも比較的小さな事業単位における問題です。
ミクロ系では、売上の向上だけではなく「利益」の向上施策を検討する例も多いので、必ずP/L(損益計算書)を意識して、売上サイドと費用サイドの両面を踏まえて検討する必要があります。

ある新規事業や計画などに対し、やるべきかやるべきではないかなど、大きな意思決定を行う問題です。
やるべきという場合は、その事業を展開する理由や費用・期間など、事業推進を正当化する合理的な根拠が必要です。 意思決定を左右する複数の要素を抽出し、それぞれの要素に対して遺漏や重複なく検討を行う必要があります。

経済的利益の向上に限らず、広く社会問題となっている事柄に対し、解決策を打ち出す問題です。
公共性のある社会問題は、ステークホルダー間の利害の調整が重要で、解決策を考える際は、どの立場に立って、どの程度のコスト(時間・費用)が必要かを検討します。

CXOなど、経営トップの視点から考える問題です。
経営者のパートナーとして経営目線で解決策を考える必要があります。 事業全体の根本的な課題を洗い出し、課題ごとに施策を検討する必要があります。

ケース面接対策

ケース面接の対策として取り組むべきことについてご紹介します。
適性試験対策と同様、市販の対策本を活用するのが近道です。

ケース面接の市販対策本を入手し、考え方やパターンについて一読します。
ここでの目標は、解を得るためのさまざまな思考のフレームワークに網羅的に触れておくことです。
たとえば、以下のような書籍がおすすめです。

書籍に載っている問題について、解答を見ることなく実際に解いてみます。
ケース面接では限られた時間で回答する必要があります。問題を解く際も「絶対に解答は見ない」「時間を区切って解く(目安は10~15分程度)」ということを遵守してください。
対策本の活用で重要なのは、本番のケース面接と同様、正解にたどりつくことそれ自体ではありません。
最も重要なのは、さまざまな課題のパターンについてインプットし、解決のためのフレームワークに落とし込み、解決策や回答を自在にアウトプット出来るようにトレーニングを繰り返すことです。

市販の対策本を使ってインプットとアウトプットを積んだ後、実際に口頭ベースでもアウトプットするトレーニングを積み重ねておくとよいでしょう。実際のコンサル業務では、企画立案、ドキュメントの作成からプレゼンまで一つながりのものです。ケース面接では提案の現場でのアウトプット能力も見られているので、しっかり対策しておきましょう。
一人で練習する場合は、スマホやタブレットの録画機能を使って、自分の声や表情を客観的にチェックするのが効果的です。

ケース面接対策

限られた時間の中でタイムマネジメントをしながら、仮説を構築して解決策を提案するのかケース面接です。
ケース面接で特に気をつけたいポイントについて、以下の5つに分けてご紹介します。

  • 1.ロジック構築力
  • 2.定量的感覚
  • 3.ビジネス感覚
  • 4.コミュニケーション能力
  • 5.戦略的観点

課題を整理し、思考のフレームワークを正しく使用して仮説を構築する能力です。
問題をMECEに切り分け、課題を構成する要素を定式化して整理した後、主観や思いつきではなくフレームワークを用いて結論を導きます。

たとえば日本における白物家電の市場は100億円、などという記述を見たら、それは少なすぎるだろうと察知する感覚です。また、ある現象や成果を述べる際に、「●円」や「●%上昇」などというように、定量的に数値・数量で考えているかどうかも重要です。

最新のビジネス動向についてきちんと勉強しているかどうか、自分が所属する特定の業界に限らず、ビジネス全般の流れについてアンテナを張っているかどうかです。
たとえばビジネス全般におけるDXの加速や、技術関連の話題であればeVTOLや自動運転技術の進歩や普及などといったトピックです。
単に知識として知っているだけでなく、それぞれのトピックに対して自分なりの見方や今後の動向についての仮説を持つことがビジネスパーソンとして重要です。

課題における与件や面接官からのインプットに対し、フラットに対応できる能力です。
無批判に受容したり、逆に一方的に反駁したりすることなく、ディスカッションの対手として適切な姿勢で臨むことが大切です。
また、自分なりの仮説を組み立てた上で、解決策にたどり着くための全体条件の確認や質問、理解の擦り合わせをする能力も含まれます。
より直接的なことを言うと、話すテンポを相手の思考速度に合わせるというのも、コミュニケーション能力の一部です。(コンサル業界の面接官は全般に思考スピードも会話のテンポも速い方が多いです)

経営トップの戦略レベルで思考できているかどうかです。コンサルタントの業務の中で土台となる能力です。
クライアントから施策提案を求められた場合、戦略的観点が欠けていると、目先の戦術レベルの提案ばかりを考えがちになります。
コンサル業務の相手方として想定されるのは、企業の一担当者だけでなく、マネジメント層も含まれます。
彼らのディスカッションのパートナーとして業務を行うには、市場動向や競合との関係、時間軸の視点も必要です。自社限りではコントロールできない外部環境や、長期的・短期的時間軸まで意識できるかどうかも重要です。

ケース面接対策

ここでは、ケース面接でよくある失敗例について解説します。一般的な失敗事例を把握しておくことにより、本番で失敗しないための対策が立てやすくなるでしょう。

ケース面接では与えられた課題に対する解決策を練る段階で思考のずれが発生してしまうケースがあります。例えば、市場に置けるシェア拡大の課題であるにも関わらず、最終的には単なる売上拡大の施策が出てしまった場合は思考過程で失敗しているといえるでしょう。また、飲食店の客単価を挙げる施策について考える際に、店内飲食のみを対象に考え始めてしまい、デリバリーやテイクアウトのケースを漏らしてしまうことも考えられます。思考の途中で前提条件やMECEであるかの確認は必ず行うようにしましょう。

ケース面接でよくある失敗例の一つは、思考が凝り固まってしまうことです。先ほど例として挙げた、移民の是非についてのケース問題ではあくまで定量的に考えた結果を答えるものです。もし感情的に移民政策に反対する考えを持っていた場合、移民のメリットについて冷静に考えることができなくなってしまい、ケース面接で求められる答えを出せなくなるでしょう。このように感情で結論を決めるのではなく、論理的に根拠を積み上げて答えを出すことが重要です。

ここでは、ケース面接(フェルミ推定・ビジネスケース)についてご紹介しました。
ケース面接で問われているのは、まさにコンサルタントとして必要な能力そのものです。
論理的思考力やコミュニケーション能力、背景となる知識や数量感覚、ビジネスセンスなど、業務で役立つスキルはもちろん、難題に対してもポジティブに楽しめる根本的な知的好奇心や、粘り強く考え続ける知的体力といった、マインド面のタフネスさも問われています。
コンサルに必要な上記の能力や基本的な思考の軸を土台としつつ、自分ならではのユニークで柔軟な発想力を上乗せし、ご自身の魅力を遺憾なく発揮していきましょう。

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