言語・職種

【2024年版】フリーランスのJava案件(求人)の最新トレンドや単価相場を解説

更新日 2024/03/26

Javaは1996年に最初のJavaとなるJDK(Java Development Kit)1.0が市場に登場してから、現在高い二ーズを保持しており、IT業界には欠かせない言語と言われています。

本記事では、フリーランスとして高単価の案件を獲得したいJavaエンジニアの方向けに、Java案件の最新トレンドや実際の案件例についてご紹介します。加えて、Javaのニーズや案件の単価相場や必要なスキルなどについても解説します。

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Javaのフリーランス案件 最新トレンド

Java フリーランス求人案件の需要

まずは、フリーランスの案件の中で、JavaがどのくらいニーズがあるのかをTECK STOCKにある案件をもとに解説していきます。

全案件における言語別案件数の比較

まずは、TECH STOCKの全案件における、言語別の案件数を比較していきます。

オランダのTIOBEという会社が公開している「TIOBE Index」というサイトから引用した上位10言語の案件数を見ていきましょう。
TIOBEのランキングは、Google、Yahoo!、Bing、百度(バイドゥ)など、世界で使用されている検索エンジンの検索結果を踏まえ、言語別・年度別でどれだけ話題になったかを基準にランク付けをしています。(出典元:https://www.tiobe.com/tiobe-index/

言語 案件数(件)
Python 317
C 900
C++ 1842
Java 1,288
C# 66
JavaScript 421
SQL 648
Go 143
Scratch 0
Visual Basic 1

(筆者作成:出典元 https://tech-stock.com/projects/
(2024年3月14日時点)

上記の表より、TECH STOCKの全案件におけるJavaの案件数は、C++に次いで、2番目に多いことが分かります。

全案件におけるJava案件の割合と傾向

また、TECH STOCKのフリーランスのJava案件において、以下の傾向が見られました。

  • フリーランスエンジニア向け案件のうち、Javaはすべての言語の中で2番目に件数が多い
  • 2024年時点、エンジニアの全案件数のうち、Java案件は約16%を占める

前述のように、Javaのフリーランスエンジニア向け求人や開発案件は、すべての言語の中で2番目に件数が多く、ニーズの高いプログラミング言語と言えます。
また、案件の多さに対してJavaを扱うエンジニアが不足しており、Javaを使用した開発技術を持つエンジニアの需要も非常に高くなっています。

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Java案件が求められる業界

前述のように、Javaは非常にニーズが高い言語です。
事業会社や官公庁、金融業界の基幹業務システムをはじめとして、Webサービス、ソーシャルゲームなど、ありとあらゆる幅広いIT分野で採用されています。

また、近年では、製造業向けのシステム開発にもJavaが使用される傾向があります。
このように、上記の業界でJavaに高いニーズがある理由として、以下3つの言語的特徴が挙げられます。

  1. オブジェクト指向言語で、大規模開発に適している
  2. 安定性がある
  3. 既存システムの保守案件が数多く存在する

①大規模開発に適している

Javaはオブジェクト指向型の言語で、大規模な開発に適したプログラミング言語です。

ライブラリの再利用や大規模プロジェクトにおいて分業しやすく、大人数で開発を行う際にも、効率的なシステム開発を行うことができます。

②安定性がある

大企業や官公庁、金融機関などの大規模な組織では、システム障害が及ぼす影響も非常に大きいため、システム開発には安定性や安全性の高い既存技術が求められます。

したがって、動作実績が多く、障害が回避しやすいプログラミング言語が適しています。

Javaは公開から多くの企業のシステム開発に使用された実績をもち、セキュリティ性能も高いため、官公庁などでの開発で多く使用されています。

③既存システムの保守案件が数多く存在する

前述のとおり、Javaは大規模案件でよく使用されるため、新規開発だけではなく、既存システムのリリース後の保守・改修案件も継続的に発生します。

したがって、既存システムによく使用されているJava全体の需要は保持されているといえます。

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Java案件で人気なフレームワーク

では実際にJava案件において、使用率が高いフレームワークはどのようなものがあるのか、それらのフレームワークにはどんな特徴があるのか解説します。

フリーランス案件紹介サイト TECH STOCKのフリーランスのJava案件において、

  • Spring Framework
  • Spring boot

の2つが使用率が高い傾向にあります。

Spring Framework

Spring Framework Java開発において利用できるフレームワークの集合体のこと

  • 2004年リリース、オープンソースのフレームワーク
  • DI(依存性注入)やAOP(アスペクト指向プログラミング)など、システム開発やプログラム修正がしやすい仕組み
  • 高い拡張性と保守性を備えているため、大規模な開発プロジェクトでも多く採用される
  • 汎用性が高い
    →WebシステムやWebサービスの他にも、クラウドやモバイルシステムの開発にも適している

上記のSpring Frameworkは、豊富なフレームワークによって幅広い分野における開発力を発揮しています。
すなわち、Spring Frameworkでは、提供されるさまざまな機能を適切に組み合わせて使うことが必要です。

Spring boot

Spring bootは、上記のSpring Frameworkに新たな機能が追加されたフレームワークです。

Spring bootは、Webサーバ上で動くJavaプログラム:Java Servlet を動かす際に必要なソフトであるTomcatなどを組み込んだアーカイブを作成し、スタンドアローンで実行させるところまで見越したものです。
それらのサポート機能を追加し、便利にした構成で提供されています。

Spring boot Spring Frameworkに含まれるフレームワークの一つ
Spring Frameworkの機能を使いやすくするためのフレームワーク

  • 複数のフレームワークを使用する際に生じる、Bean定義やXML設定などを、最大限自動設定する機能がある
  • コードを書かなくてもプログラムが実行できるように、アノテーション(注釈)も付いている

このような特徴をもつSpring boot も、Java案件において使用率が高いです。

その他フレームワーク

その他、人気のあるフレームワークを一部ご紹介します。

Play Framework
  • JavaやScalaで使用できるWebアプリケーションフレーム
  • Javaの特徴を引き継いで、Javaをより進化させた上位互換の後続言語として登場した
  • JVM上で動作する実行バイナリーが生成される
  • Ruby on Rails、Djangoに多大な影響を受けている
  • CPUリソースやメモリ使用量が少なく、軽量さと高生産性が特徴
JSF(JavaServer Faces)
  • Javaでのユーザーインターフェース(UI)の構築に特化したフレームワーク
  • Oracle社が開発・提供しており、Jakarta EE(旧 Java EE)の一部として提供されているため、大規模な企業アプリケーションでよく使用される
Spark Framework
  • Rubyの「Sinatora」というフレームワークにインスパイアされて開発されたオープンソースのフレームワーク
  • 軽量ゆえに高速でリソースの消費も低いため、小・中規模のWebシステム開発に使用されるケースが多い
Apache Struts
  • 2001年頃より利用されている有名なJavaのオープンソースのフレームワーク
  • MVCモデルを採用
  • 脆弱性の問題が発生した2017年以降、別のJavaフレームワークへ移行する流れが増加
  • 現行のバージョン表記は「Struts 6.3.0.xx」となっており、最新版は「6.3.0.2」である(2023年12月時点)

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Java案件の単価相場とは

フリーランスのJavaエンジニアの報酬

正社員でも使用経験年数に応じて報酬が決まりますが、フリーランスになると、よりその要素が強くなります。下記がその参考報酬金額です。

※弊社運営の「TECH STOCK」の実績を参考に算出
 週5日間稼働した場合の金額です。 

実務使用経験 月額報酬
6か月 30万円程度
1年 40万円程度
2年 50万円程度
3年 60万円程度
5年 70~80万円程度

経験年数に応じて金額が大きく変化しています。
実際に、数百人のフリーランスのエンジニアの方々の事例からも、60万円を超えてくると、プログラミングスキルだけでなくマネジメント経験やエンドユーザーとの折衝経験も求められると言えます。

また、Javaの案件は系統によっても単価に差があり、同じJava案件でもAndroid案件が最も単価が高く、次いでウェブ系、業務系の順になっています。

Android案件にアサイン可能なエンジニアは案件数に比して相対的に少なく希少価値があり、一方で、Web系や業務系のJavaエンジニアは対応できるエンジニアが多いため単価にも差が生じています。
正社員の方は、ご自身の経験年数を参考にフリーランスになった場合の年収を是非計算してみてください。

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正社員のJavaエンジニアの報酬

次に、正社員のJavaエンジニアの参考報酬金額です。

以下は、カカクコムが運営する求人ボックス 給料ナビ(※1)による正社員のJavaエンジニアの給与動向です。

Javaエンジニアの平均年収は約491万円、月給に換算すると41万円、初任給は22万円程度が相場とされています。
正社員の給料分布を見ると、360~447万円の水準がボリュームゾーンで、平均年収の491万円はボリュームゾーンよりも高いことが分かります。

ただし、全体の給与分布としては、360~1,062万円と幅が広いため、勤務先や経験年数、スキルなどに応じて、大きな差があるでしょう。

※1 Javaエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
※2 リンク先のデータは随時更新されます

フリーランスJavaエンジニアの高単価案件例

では、実際のフリーランスのエンジニアの案件例を見てみましょう。

高単価のフリーランスJava案件例

〈航空系統制システム刷新PJのPM支援〉
月額報酬:~210万円
業種  :運輸業、郵便業

【業務内容】

  • 航空会社の統制システムの刷新PJにてベンダー側PMとして推進役を担う
  • 要求定義前~要件定義~運用保守
  • 今後のPJ計画、方針決め、PJスケジュール策定を実施、推進
  • 各ステークホルダーとの折衝、交渉、調整業務

【必須スキル】

  • 大規模システム開発PJでのベンダー側PM経験
  • 強い推進力、交渉力
  • 主体的にPJを推進したご経験
  • 進捗管理、課題管理
  • 顧客の報告資料の作成経験
  • アプリケーション寄りの知見

上記のように、高単価の案件ではプログラミングスキルのみではなく、開発ベンダーのマネジメントやエンドユーザーとの調整も業務内容で求められてきます。

高単価×人気のフレームワークのJava案件例

〈宅配システム再構築PJのPL〉
月額報酬:~120万円
業種  :生活関連サービス業、娯楽業

【業務内容】

  • 生活組合向け宅配システム開発PJのベンダー側の複数チームのうちの1つのチームの開発PL
  • 各開発委託チーム 元請けの立場による開発リーダー
  • PLとして開発ベンダーのマネジメント
  • 顧客と仕様調整、仕様確定
  • SE要件定義をインプット
  • 開発の進め方、計画策定
  • 配下委託先への周知、調整業務

【必須スキル】

  • 開発PJの一連の流れの経験、理解
  • スクラッチでの開発経験
  • アプリケーションエンジニア経験(Springboot、Vue.js)
  • 開発ベンダーのコントロール、周知
  • システム開発PJにおける管理スキル(品質、進捗、課題、リスク管理)
  • WBS作成経験

上記の案件では、近年使用率が高い【Spring boot 】が必須スキルとして定義されています。

このように、最新トレンドを含む高単価の案件も、TECH STOCKにおいて数多く見つけることが可能です。

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まとめ

Javaエンジニアの案件のトレンドやニーズ、報酬についてご紹介してきました。

皆さまが、ご自身に最適なJava案件と出会えるここTECH STOCKで、新しい案件を探してみませんか?

スキルもキャリアもストックしていただける、直受け・高単価のJava案件を揃えてお待ちしております。

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